商品のコモディティ化とは
突然ですが、みなさんはこんな経験したことありませんか?
「エアコンを買いに来たけど、どれがいいかわからない。どれも同じように見える。とりあえず手頃なモノにしよう。」
たくさん商品があっても、同じようなものばかりで、選ぶのに苦労する状態をコモディティ化といいます。
家電類に限らず、日本では様々な産業でコモディティ化が課題となっています。
コモディティ化のデメリット
では、コモディティ化に陥ることで企業にはどのようなデメリットがあるのでしょうか。
それは、価格競争でしか差別化を図れなくなる点です。
同じ機能、同じデザインの商品なら少しでも安く買いたいですよね。
そうなると企業は儲からなくなり、新しい商品の開発に資本を投資できなくなります。
結果、低コストで大量生産が可能な海外メーカーにシェアを奪われてしまうのです。
今は海外製品も品質がいいので、国内メーカーの商品は選ばれ難い状態となっています。
コモディティ化が起きる原因
コモディティ化が起きる原因は以下の通り。
”既に分かりきっている課題を解決する商品しか開発できていないから”
昔はそれでもモノが売れていましたが、今は違います。
ある程度、ユーザーの要求は満たされています。
むしろ、機能を搭載し過ぎて無駄にお金を払っているとさえ感じているのです。
他社には無い尖った商品を開発しないと、単純に「価格」でしか判断されなくなります。
脱コモディティ化のためにすべきこと
解決策は、ユーザーも気付いていないニーズに応える商品を開発することです。
本当に良い商品は高くても売れます。
ダイソンの掃除機がいい例です。
お客さんも気付いていないニーズを発見し、かたちにするのは容易ではありません。
しかし、日本のメーカーが厳しい競争の中で勝ち残っていくためには、優位性のある商品開発が必要不可欠です。
今こそ従来の商品開発から脱却し、新たな価値創造に尽力するべきではないでしょうか。
その第一歩が常識を疑うことです。
例えば、雨の日に車は汚れます。
通常の商品開発では、車を洗い易い仕様にすることを検討するでしょう。
しかし、雨の日=車は汚れるという常識を疑い、そもそも雨の日に車が汚れないような仕様を考えてみるのです。
これが実現すれば、
他社=洗い易い
当社=洗わなくて良い
となり、大幅な差別化を図れる訳です。
当然、ハードルは高いですが、粘り強い日本企業であればやってくれることでしょう。
いち消費者として日本企業の発展に期待しつつ、自らも仕事を通じ新たな価値を生み出していきたいと思います。
以上
ありがとうございました。
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