・社内プレゼンで大半の人から反対された
・好き勝手に文句を言われて腹が立った
このような思いをしたことはありませんか?
自分としては渾身のアイデアを企画書にまとめ自信を持ってプレゼンに臨んだものの、全く評価されずに撃沈。
他に良いアイデアがある訳でもないのに、とにかく否定してくる上司にうんざりしますよね。
でもここで諦めたらいけません。
投げやりになる気持ちは痛いほど分かりますが、プレゼンは反対されてからが勝負なのです。
今回は、「No」と判断された企画をどのようにして「YES」に変えるかを紹介していきます。
自分自身、新卒入社した会社で商品企画を7年、経営企画を2年経験しました。
今までに何度もプレゼンしてきましたが、一度で企画が通ったことはほとんどありません。
それでも試行錯誤しながら「やるべきこと」をやれば、全てではありませんが実を結んだ企画はいくつもあります。
大切なのは「考え方」と「具体的な行動」、この2つです。
それではどうぞ。
「NO」を「YES」に変える考え方
・反対されてこそ魅力的な企画
・失敗は勲章
反対されてこそ魅力的な企画
「そんな訳ないでしょ、だって反対されているのだから」
違うんですよ。
なぜなら、反対されるのは前例のない魅力的なチャレンジをしているからです。
前例のないことは賞賛しにくい、特に日本人に多い思考ですよね。
逆に言うと、そこそこの企画は賛成されるのです。なぜなら、大きく失敗しないから。
でも、大成功することもありません。
失敗しない企画より大成功する企画をプレゼンしてこそ一人前、という考え方を持てるようになると、反対されて逆にほっとするようになりますよ。
「うん、まあいいんじゃない」という反応は、賛成されながらも大して期待もされていないのです。
せっかくなら、全員から大反対を食らうレベルの企画を立てましょうよ。
世の中を変えてきたのは、そんなぶっ飛んだ企画が形になったからではないでしょうか。
失敗は勲章
日本は「失敗=恥ずかしい」という考えを持つひとが多いかも知れませんが、海外は違います。
彼らは「失敗=勲章」という概念を持っているため、失敗に対して全く抵抗がありません。
むしろ賞賛されていますからね。
だからこそ日本は、新しい商品やサービスにおいてチャレンジングな海外から遅れを取っていますよね。
「プレゼンに失敗した=勲章」この海外的マインドを持ち合わせると、すごく楽になりますよ。
「明日も失敗したいな~」と思うようになれば新たな挑戦は全く怖くありません。
例えば、アメリカのシリコンバレーで起業している人たちは、皆多くの失敗をしています。
誰1人としてノーミスでのし上がった人はいないはずです。
フィールドは違えど、日本人である私たちも「失敗=勲章」という考えをぜひ持つべきだと考えます。
「NO」を「YES」に変える具体的行動
・反対する人の意見に耳を傾ける
・課題事項を徹底的に潰す
・世の中の成功事例を調べる
・賛成してくれる仲間を増やす
・時に感情的な演出をする
反対する人の意見に耳を傾ける
「NO」を「YES」にするためには、まずは「なぜNOなのか」を分析する必要があります。
プレゼンの際、ただ単に否定的なコメントだけではなくその理由を言ってくれる人の意見にはしっかりと耳を傾けるようにしましょう。
その意見には必ず「YES」を勝ち取るヒントが含まれているはずです。
メモを取ったり、意見をくれた人に直接聞きに行ったりするのもありでしょう。
ここでは決して反抗的な態度を取ってはいけません。
謙虚な姿勢で臨まないと相手も離れて行ってしまいますからね。
課題事項を徹底的に潰す
先ほどの反対に対する理由コメントだったり、自分で見つけた課題は徹底的に潰してください。
ここで100%課題をクリアしておかないと、「NO」から「YES」に変えるのは難しいです。
ただし課題を全て潰すのはかなりハードルが高いので、気合いを入れて取り組む必要があります。
ポイントはひとの力を借りることです。
その分野に精通している外部のひとであったり、場合によってはセミナーに参加して知識を付けることも必要になるでしょう。
課題を潰しながら、次回のプレゼン時に質問に答えられるよう準備万端にしておいてください。
世の中の成功事例を調べる
課題を全てクリアにしても、「そうはいってもリスクあるよなぁ」と言ってくる人は確実にいます。
そんな時は世の中にある類似の成功例を調べてください。
リスクを恐れる人に対しては、とにかく前例を出して安心させることが大事です。
商品でもサービスでも国内に限らず海外にも目を向けて徹底的にリサーチしましょう。
賛成してくれる仲間を増やす
これはプレゼンの場ではありません。
普段の業務中、キーマンに対して根回ししておくのです。
1対1で話すことによってより深く議論が出来ますので、その場で「YES」をもらいやすくなります。
キーマンのほとんどが目上の人ですし、案外「相談があるのですが」というスタンスでコンタクトを取りに行くと親身になって相談に乗ってくれるものです。
そうすることで少しずつ仲間を増やしていきましょう。
時に感情的な演出をする
これは本気度を伝えるためです。
ただし、決して本気で感情むき出しにはしないでください。
声を少し張り想いを乗っける程度にしてください。
力強い口調で言いつつも柔らかい言葉を選ぶのがコツです。
情に訴えかけることで「YES」に心変わりしてくれる人もいますので、その性質を利用しましょう。
最後に
いかがでしたでしょうか。
「企画」や「プレゼン」は業務の花型という印象をお持ちの方が多くいらっしゃったかと思いますが、案外どろくさい作業の積み重ねなんですよね。
アイデアはすぐに思いつくのですが、それを実現させるのは容易ではありません。
「企画立案は1%、実現に向けての業務が99%」と僕の会社では言われていますが、全くその通りです。
自分の企画が反対されて、「コノヤロー」と思うところがスタートライン。
逆に言うと、反対されていないということはスタートラインにも立てていない状態です。
まずは魅力的な企画を立てて、そこから「YES」を勝ち取っていく。
簡単ではありませんが、成し遂げたときの達成感は格別ですよ。
「企画」と言えば誰もが憧れる仕事。
そのチャンスが与えられたことに喜びを感じつつ、精一杯楽しんで成果を出していきましょう。
以上
ありがとうございました。
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