ベンチ外は辛いです。。。
高校野球の裏話を紹介します!!
高校野球といえば甲子園。
毎年、スター選手の活躍が全国ネットで放送されています。
それだけでなく、雑誌やテレビなどで特集が組まれ一躍注目の的です。
まさに特別扱いそのものですが、一方そんなスター選手と同じ高校にいながらベンチにすら入れない部員にはどんな待遇が待っているのか。
もちろん同じような扱いでは無いと分かりながらも、何となく気になりませんか?
そんな素朴な疑問にお答えします。
あくまでも同じ高校の同じ野球部ですからね・・・
サツマの高校野球時代(ベンチ外でした)
僕は高校生まで野球をやっており、高校3年の春に甲子園出場を果たしました。
残念ながら実力不足でベンチに入ることは叶わず、嬉しさよりも悔しさの方がはるかに大きかったです。
そんな僕とは対称的に甲子園出場となると学校中は大盛り上がり。
レギュラーメンバーは当然ちやほやされますが、野球部そのものに注目が集まるので、ベンチ外メンバーもレギュラー同様に目立ってしまうのです。
部活動は勝負の世界ですし自分の努力が足りなかったので仕方ないのですが、18歳の少年にとって悪目立ちするのがどうしても情けなく感じてしまいました。
ただ、これだけではありません。
ベンチに入れるか、入れないかで自身を取り巻く環境はガラっと変わります。
そんな高校時代の待遇について紹介していきます。
ベンチ外メンバーの悲しい待遇
- ベンチ入りメンバーのみグローブ支給
- 記者から「君」と呼ばれる
- 学校の壮行会に学ランで参加
- 父母会の序列に影響する
- 勉強くらいできるようになれと言われる
ざっくりとこんな感じです。
なんかネガティブな内容ばかりですみません。
今となっては笑い話ですので、どうぞお気軽に読んでください。
~パート②もぜひ読んでください~
甲子園出場校におけるベンチ外メンバーの悲しい待遇について②
ベンチ入りメンバーのみグローブ支給
甲子園に出場する学校の選手は、スポーツメーカーにとっては絶好の広告塔です。
1回戦から全国放送ですからね。
甲子園出場が確定したらメーカーの営業マンがこぞって学校に訪れ「うちのグローブを使ってください」と言ってきます。
そこでグローブをもらえるのはベンチ入りメンバーだけです。
僕らベンチ外メンバーは、グローブが欲しければ親に買ってもらうしかありません。
ただの高校生が、直接では無いにしろお金絡みで差が出るとは思ってもいませんでした。
記者から「君」と呼ばれる
甲子園への出場が決まると新聞や雑誌、テレビの記者が多数グラウンドに押し寄せます。
お目当ては当然ベンチ入りメンバー、または監督です。
記者も仕事ですから、選手からいろいろ聞きだそうとこびを売ります。
要するに選手から好かれようとするのです。
僕みたく記事にならない部員は、グラウンドに来た記者に取材対象の選手のところまで案内していました。
そのときに、「ねぇ君、○○選手はどこにいる?」とまぁ上から言われる訳ですよ。
社会は厳しいなぁと18歳にして思い知らされました。
学校の壮行会に学ランで参加
甲子園に乗り込む何日か前に、全校生徒と先生方で壮行会を開催してくれます。
会場は学校の体育館、ベンチ入りメンバーはユニフォームに背番号を付けて登壇します。
一方、ベンチ外メンバーは他の生徒同様に学ランで参加。
登壇しているベンチ入りメンバーに向かって応援歌を歌うのです。
応援歌を歌いながら、「俺も野球部ですけど・・・」
なんてことは言えません。
2年生ならまだしも、3年生ですからねぇ。
同じくベンチに入れなかった3年生はみな、悔しくてたまらなかったことでしょう。
父母会の序列に影響する
これに関しては本当に許せません。
ベンチ入り、いやレギュラーの親がなぜか調子に乗るんですよ。
僕がベンチに入れなかったせいで、自分の親には肩身狭い思いをさせてしまいました。
本当に申し訳ないことをしたと思っています。
それにしても、息子がレギュラーというだけで自分まで偉そうになる親って、、、
これ以上は言いません。
愚痴しか出てきませんので。
反面教師とさせていただきます。
勉強くらいはできるようになれと言われる
僕は野球だけでなく、勉強もできませんでした。
野球部の先生からは、「勉強くらいはできるようになれ」と言われました。
そのとき僕は、「ん、逆に言うと野球が上手ければ勉強しなくていいの?」と思いましたが、続いて言い放った先生の言葉ではっきり分かりました。
「お前が勉強できるようになれば、野球部にも勉強できるやつがいるんだとアピールできる」と。
あ、先生にとって僕はただのコマなんだと思い知らされました。
公立高校ですよ。
そんな教師やめちまえ。
と、本気で思いましたね。
以上が僕の高校時代の話しになります。
実力勝負の世界をまざまざと見せつけられました。
それでも、今となってはこの上ない経験をさせてもらったと思っています。
高校時代の屈辱を糧に
小学生の頃から続けてきた野球で花が咲かなかった。
憧れだった甲子園への切符を掴んだのに、試合に出れなかった。
どうしてだろう、あいつよりも努力したはずなのに、、、
なんてことを未だに思ってしまう哀れな僕ですが、この苦い経験がエネルギーにもなっています。
どこかで花を咲かせるんだという気持ちは人一倍強いのです。
ただそれは、ひとよりも偉くなりたいという欲ではありません。
単に自分が仕事で結果を出す、周りの役に立つということです。
1つの指標は、「あいつにこの仕事を任せたら業界トップレベルだ」と思われること。
そこまで極めれば、仕事版の甲子園出場と勝手に決めています。
もちろん本当の甲子園とは比較できませんし、何年掛かるかも分かりません。
それでも諦めてしまったら、18歳の頃の自分に怒られる気がしますので精一杯踏ん張ります。
いつかきっと、18歳の頃の思いを甲子園(仕事版)に届けてみせます。
以上
ありがとうございました。
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