甲子園出場校におけるベンチ外メンバーの悲しい待遇について②

学生時代
サツマ
サツマ

ベンチ外の辛さパート②です!!

高校野球の裏側を紹介します。

高校野球と言えば甲子園。

以前、野球部のベンチ外だった僕が受けた待遇について、恥ずかしながら紹介させていただきました。
(↓過去記事)
甲子園出場校におけるベンチ外メンバーの悲しい待遇について

今回はそのパート②ということで、新たに5つのエピソードを紹介します。

前回の記事に負けず劣らずインパクトのある内容になっております。

ぜひぜひ、お楽しみください!

お願いとしては・・・

同じ高校球児なのにその扱いは無いぜ!

という僕の心の叫びを受け取ってもらうことです。

え、一体どんな扱い受けてたんだよ!!

って気になりますよね。

それでは、早速いってみましょう。

ベンチ外メンバーの悲しい待遇

宿が大部屋(ベンチ入りメンバーは洋室2人部屋)

ベンチ外メンバーは和室の20人部屋

これは甲子園に乗り込む1ヶ月前の出来事です。

本番を想定し地元から離れた地で合宿を行ったのですが、、、

待っていたのは衝撃の事実!

なんと、ベンチ入りとベンチ外で宿のクオリティが違ったのです。

一応同じ宿でしたが、ベンチ入りメンバーはベッドのある洋室(2人)に泊まり、ベンチ外メンバーは恐らく宴会会場だと思われる和室で20人同じ部屋に泊まりました。

別に贅沢言いたい訳ではありません。

宿があるだけ感謝です。

でも・・・当時は

”豚小屋”に入れられたー!

と思いました。

分かりやすい経費削減、部としての資金繰りはバッチリですが、僕らのプライドは犠牲になりました。

男子高校生20人だから、暑苦しい。。。

いびきでまともに寝られない。。。

朝のアラームが異常にうるさい。。。

狭いから自分のものがなくなる。。。

最悪でした。

でも、でも、でも、、、

めっちゃ楽しかった笑

練習試合中にゴールキーパーをやらされる

練習試合相手の学校のサッカー部の手伝いをする

これも甲子園に乗り込む1ヶ月前の出来事です。

県外の高校に遠征した際、グラウンドが狭かったせいか、相手校のサッカー部のボールがよく我々のベンチに向って飛んできたのです。

この状況、悪いのは誰ですか?

もちろん、相手校ですよね。

それなのに監督から衝撃のひと言が、、、

「おい、お前試合中ずっとキーパーしとけ」

でした。

僕がキーパーをさせられていたのは、ちょうど保護者観覧席の近くだったため両親もいたのです。

両親は普段僕に対してめちゃくちゃ厳しかったのですが、さすがにキーパーをさせられている僕の姿を見て監督が許せなかったのか、、、

「もうこんな野球部辞めてもいいぞ、よくやったよ」

と言ってくれたのです。

自分なりに精一杯頑張っていたものの、実力不足で両親に活躍する姿は見せられませんでした。

それでも、両親は野球を続けさせてくれました。

感謝しかありません。

キーパーをさせられたのは、自分のことより両親に惨めな思いをさせてしまった罪悪感の方が大きかったです。

酸素カプセルに入れない

ベンチ外は「疲れていない」は偏見

甲子園出場を機に寄付金で酸素カプセルを買いました。

疲労回復促進のためです。

この酸素カプセルを使うことができたのもベンチ入りメンバーだけでした。

いや、待てと!

なんで俺たちベンチ外メンバーは使えないのですか?

しかも俺3年生ですけど、、、

ホントにここまで明確に線引きする必要ありますか?

ベンチ外メンバーだって同じように練習しているから普通に疲れます。

酸素カプセル使わせてくれたっていいじゃん。

と、同じく3年生でベンチ外の同士と文句をいいながら、全員が帰ったあと勝手に使ってやりました。

やってやったぜ感が半端なかったです。

大人に反抗できた気がして気分が良かったです。

で・す・が

あれ、肝心の酸素カプセルの効果は・・・

あまり感じませんでした笑

ちゃん、ちゃん。

クラスメイトからの色紙が切ない

甲子園出場してもベンチ外メンバーに送る言葉ない説実証

クラスメイトは優しい。

野球部ってだけでリスペクトしてくれます。

そんなクラスメイトからいただいた色紙がとんでもなく切ない。

なぜなら、ぶっちゃけ確実に試合出ない奴に送る言葉はないからです。

同じクラスにもう2人野球部がおり、エースとキャプテンでした。

つまり、僕のクラスの野球部は、エースとキャプテンとベンチ外。

この時点ですでに切ない。

エースとキャプテンには送る言葉無限にありますよ。

でも、ベンチ外メンバーに送る言葉なんてないんですよ。

僕のクラスは40人在籍していたのですが、

・応援しているよ!
・頑張ってね!

この2パターンに集約されていました笑

そりゃそうですよね、エースとかキャプテンと違って、

・三振取れよ!
・ホームラン期待してるぜ!
・いいプレーしろよ!

なんて書けないですからね。

まぁ何て言うか、もらう側も切ないですが、書く側も困ったでしょうね笑

ベンチ外のメンバーに送る言葉ないなぁ、、、

当時のクラスメイトたちよ、ごめんな!

それから今、ネタにさせてもらってます笑

指定校推薦で大学に進学できない

3年の8月から高校の勉強スタート

甲子園出場のインパクトは進路まで波及します。

レギュラークラスに関しては大学の方から推薦が来る選手も多くいました。

たとえ試合に出れなくてもベンチに入っていれば指定校推薦で大学が決まります。

まぁ、これはあくまで僕たちの場合なのでどの高校も同じではないと思います。

問題はベンチ外メンバーです。

さーて、今まで勉強なんてやってこなかったぞー!!

中3の学力で止まってるぞー!!

もう8月だぞー!!

大学に進学したかったら勉強するしかないぞー!!

ということで、部活を引退してからは休む間もなく勉強にシフトしなければなりません。

とは言っても、何から手を付けたらいいか全く分かりません。

そんなポンコツ野球部の僕はまず書店に行き、みんな必ず持っていた赤い本(赤本)を買ったのです。

分かる人には分かる。

今まで全く勉強してこなかった人がいきなり赤本を買う愚かさを。

という訳で赤本は一旦封印し、高1の教科書からやり直し、何とか日大に現役合格。

まぁ、今思えば指定校推薦じゃなく勉強して大学にいけて良かったと思っています。

なぜなら、あの合格発表のドキドキ感を味わえたのですから。

最後に

2回に渡り僕の高校時代の待遇について語ってきましたが、如何でしたでしょうか?

可哀想だなぁと思われたかもしれませんが、これが勝負の世界というものです。

ホントに今となってはいい思い出です。

ただ、単なる思い出で終わるつもりはありません。

ネタっぽく書きましたが、悔しさも当然あります。

これからの人生、レギュラーを取りにいきます。

今度こそ!!

以上

ありがとうございました。

コメント

  1. if92uj

  2. かに より:

    初めまして。通りすがりの大阪在住高校野球ファンです。
    私は高校球児ではなかったものの、幼少期に父親に阪神甲子園球場に連れて行ってもらったのをきっかけに高校野球のファンになりました。
    40になった今でも、毎年一回は甲子園に観戦に行きます。本当は家でテレビやバーチャル高校野球で観戦する方が快適ですけどね笑
    現地の臨場感を味わいたく通っております。

    中々聞くことの出来ない高校球児の裏側を知ることができ、とても楽しく読ませていただきました。
    菊池雄星選手がセンバツに出た年ですと2009年、他の記事内のヒントを参考にしたところ、サツマさんはK高校に所属されていたでしょうか?(それ以上特定する意図等はありません)

    高校球児を体験してみたかった者としては、レギュラーであってもなくても憧れの存在です。嫌味、忖度抜きで本当にそう思います。
    高校時代に野球に打ち込んだという経験が貴重ですよね。自分は高校時代はアルバイトばかりで過ごしてしまい、もう絶対に高校球児になることはできませんので…

    長々と失礼しました。今後も舞台裏などの記事、楽しみにしています。

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